第114章 正面対決

月岡古雅はオフィスで椅子に腰を下ろしていた。

テーブルの上に広げたタブレット。その画面には、現時点で洗い出せる丸井嘉年の情報がびっしりと並んでいる。

国際均衡機構理事会という肩書きは、最大のカモフラージュにすぎなかった。

背後にはロックフェラー系のラインが絡み、さらにR国とケイマンに隠した二本のグレーな資金ルートまである。

闇で飼っている殺し屋の一団。拠点は恒五区。

手元の材料を総合して、月岡古雅は勝率を五割と見積もった。

相手も当然そこまで計算している。月岡古雅に「育つ時間」など与えないつもりだ。

「月岡会長、海外の三つの資本がN市のハミルトン財閥と組んで、秀安グループの流通...

ログインして続きを読む