第119章 趣味が合う友人

月岡古雅はパノラマの窓にもたれ、眼下で小さくなっていく灯りを眺めながら、ひどく心地よさそうに息をついた。

柊木禅司がそっと額に口づけ、カシミヤの薄いブランケットを肩に掛けてやる。声もやわらかい。

「疲れてない? 少し寝て。着いたら起こす」

月岡古雅は「うん」とだけ返した。けれど目を閉じた途端、隣の席から穏やかな女性の声がかかった。

「すみません。月岡さん、ですよね?」

月岡古雅は目を開け、横を向く。

隣には若い女性が座っていた。ベージュのニットにデニム、長い髪を肩に流していて、柔らかな甘い顔立ちは攻撃性がまるでない。

視線が合うと、彼女は自分から手を差し出し、驚いたようにぱっと...

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