第12章 キャサリンのいじめ

七瀬崚介は慌てて両親の顔を見た。

「破棄?! 何の話だよ、破棄って!」

七瀬一輝と高橋美桜はそろって顔を険しくし、意地を張るように吐き捨てる。

「向こうが勝手に言ってるだけだ。退けるなら退け。うちに嫁ぎたい女なんて、いくらでもいる!」

崚介の背筋がひやりとした。

彼はすぐに月岡古雅を探した。だが月岡家はもう会場を出た後だった。

崚介は外へ飛び出し、心臓が口から飛び出しそうになるほど走って、ようやく駐車場で古雅に追いついた。

駆け寄り、古雅の腕を乱暴につかむ。歯を食いしばって怒鳴った。

「月岡古雅! ふざけるのもいい加減にしろ! どうしたんだよ、急に! なんで突然そんな風になる...

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