第123章 嫉妬

取調室の殺風景な白い照明が桜井心春の顔を照らし、瞳の奥に潜む恐怖と怨嗟を容赦なく浮かび上がらせていた。

柊木禅司が冷えた声で問う。

「デヴィッド・ロックフェラーは、お前に何をくれた? それと、なぜこんな真似をした」

桜井心春は全身を震わせた。

「――あの人は約束したの。あなたと月岡古雅を消したら、秀安ジュエリーのデザイン権を全部、私に渡すって。それに、私の個人ブランドを立ち上げるのも手伝ってくれて……世界トップクラスのデザイナーにしてくれるって」

息を吸い、喉の奥でひゅっと音が鳴る。

「それに、理由は……秀安グループが今、勢いありすぎるから。自分の立場を脅かされるのが怖いのよ」

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