第124章 月岡家のぬくもり

飛行機がL市空港へ着陸した。

月岡古雅と柊木禅司がタラップを降り、機体の外へ出た途端――月岡家の三人が、すでにエプロンで待ち構えているのが目に入った。

原田奈織が小走りで駆け寄り、古雅の下腹部をじっと見つめたまま、そっと腕を支える。

「古雅ちゃん、やっと帰ってきた! 妊娠なんて大事なこと、どうしてもっと早く言ってくれなかったの」

傍らの月岡博雄は、いつもは険しい顔つきなのに、今日は笑みがこぼれている。声も驚くほど柔らかい。

「帰ってきてくれたなら、それでいい。家のほうは全部整えてある。安心して身体を休めなさい」

月岡星也はさらに落ち着かない。古雅の腹に触れようとして、何かを怖がる...

ログインして続きを読む