第13章 次の再会を期待して

路地裏の風が、ふっと止んだ。

全員が現れた男の顔を見た瞬間、背中を撫でるような冷気が走る。

柊木禅司――

伝説の「闇の王」が、なぜこんな場所にいるのか。誰にも分からない。ただ、言いようのない不吉さだけが胸の奥でざわついていた。

けれどキャサリンは、その予感を無理やり押し潰す。

相手は柊木禅司だ。たとえ言葉を二、三交わすだけでも、自分の価値が何倍にも跳ね上がる。

彼がここにいる理由なんて、どうでもいい。

大事なのは――この機会を逃さないこと。

キャサリンの瞳がきらりと光り、彼女は素早く髪を整え、胸を張った。甘ったるい声を作る。

「柊木社長……? どうしてこちらに?」

言いな...

ログインして続きを読む