第18章 正体を暴く

朝の陽射しがカーテンの隙間から月岡家のリビングへ差し込む。月岡博雄は顔を真っ青にしてソファへ沈み込んでいた。

「博雄、いったいどうしたの? 朝からそんな険しい顔して」

起き抜けの原田奈織は、夫の様子を見た瞬間、胸の奥がひゅっと冷えた。

月岡博雄は眉間に深い皺を寄せ、低く言った。

「会社の中枢機密が……触られてる。技術部が今朝突き止めた。昨夜、誰かがデータベースに侵入して、重要プロジェクトの資料を何本かコピーした形跡がある」

言葉の端が重い。

「これが外に出たら、進行中の提携の話が飛ぶだけじゃ済まない。莫大な違約金も発生する。月岡グループ自体が大打撃だ」

原田奈織は嫌な予感に背筋...

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