第26章 事態が落ち着く

音はすぐに途切れた。

月岡古雅と榎本耀が顔を見合わせ、反応する間もなく、ドアの外から「カチャ、カチャ」と鍵をひねる音がした。

だが、月岡古雅はすでに内側から鍵を掛けている。

ノブが何度も回されても、ドアはびくともしない。

「何してんだ? 終わったのかよ、ノロノロしやがって!」

外の男は怪訝に思ったらしく、声が一気に荒くなる。露骨な苛立ちまで混じった。

「親分が返事待ってんだ。手間取るな!」

縛られた二人の男は、まるで命綱を掴んだみたいに顔を上げ、ドア板に向かって叫んだ。

「虎兄貴! 中です! この女に縛られた! 早く助けてくれ!」

外が一拍、静かになる。次の瞬間、怒りに濁っ...

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