第38章 農場での宿泊

「跳び降りる……!?」

柊木礼菜は目を見開き、信じられないといった顔で叫んだ。

「今こんなスピードなのに……飛び降りたら死んじゃう!」

「飛び降りなきゃ、あいつらに捕まって終わりだ」

北野一徹はきっぱり言い切る。

「向こうは最初から俺たちを生かす気がない。捕まったら、誰一人助からない。飛び降りれば、まだ目がある。俺が隙を見て減速する。俺に続け。降りたら脇の茂みに潜って、絶対に声を出すな。いいな?」

「でも……」

礼菜の声は震えた。

「でもじゃない。迷ってる時間がない!」

礼菜の顔から血の気が引く。その横で榎本耀がさっと自分のシートベルトを外し、すぐ礼菜の分にも手を伸ばした。...

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