第42章 月岡星也の才能

問いただしてみて、月岡古雅はようやく事情を知った。月岡星也は、月岡博雄に命の別状がないと分かるや否や、自分の会社へ戻っていったらしい。

古雅が病室で待ち続けること三時間。ようやく博雄が目を覚ました。

「お父さん、具合はどう?」

ぼんやりしていた目が少しずつ焦点を結び、古雅の不安げな顔を見た博雄は、安心させるように笑った。

「大丈夫だ。たぶん最近、会社のことでバタバタしてな。食事を抜いたせいで低血糖を起こしただけだろう」

古雅はため息を落とす。

「忙しいのは分かるけど、食べないのは駄目だよ。先生も大したことないって言ってたし、今週はちゃんと休んで。会社のことは、ひとまず私に任せて」...

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