第45章 交渉

青木雲の兄が最近やたらと、彼女のそばに護衛を何人も付けたがっていた。前も後ろもぞろぞろとついて来られたら、何をするにも不便でしかない。

断ったところで、兄が引き下がるはずもない。

だったらいっそ――この青木雲を、自分の護衛として置いたほうがいい。元軍人なら、外で雇う連中よりよほど使えるはずだ。

青木雲の目がぱっと輝いた。

「……本当ですか?」

月岡古雅はうなずく。

青木雲はしばらく迷うように唇を噛み、それでも小さく首を縦に振った。

その場で月岡古雅は近藤に電話を入れた。

三分もしないうちに、青木雲の経歴がスマホに届く。

彼が話した内容はすべて事実だった。幼い頃から犯罪歴は一...

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