第48章 データ

時間が経つのは早い。月岡古雅があのデザイナーを解雇してから、次の人材を入れるため、改めてデザイナーの募集をかけることにした。

会場として開いたのは、小規模ながらも実務寄りの採用審査会。そこで古雅は、応募者の中に原田紀奈の名を見つける。

しかも、ちょうど柊木禅司まで姿を現していた。

作品を見ていた古雅は、原田紀奈の提出図面にふと既視感を覚える。輪郭の取り方、光の落とし方、素材の合わせ方――海外のあるデザイナーの作風に、あまりにも似すぎている。

「……この図面、どこかで見たことがある」

そう指摘した瞬間、原田紀奈は待ってましたと言わんばかりに目を潤ませ、いつもの“被害者ムーブ”で噛みつ...

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