第57章 告白

月岡古雅はくすりと笑った。

「いいわ。柊木社長、私も今夜ちょうど会いたいと思ってたの」

ここしばらくは忙しすぎて、次から次へと厄介事が起きた。そのたび、柊木禅司がずっと隣で支えてくれた。

ようやく時間ができたのなら、きちんと礼を言わないと。

夜七時。月岡古雅は時間ぴったりに天木レストランへ姿を現した。

店内に客は、彼女たちだけ。

大きなガラス窓の向こうには、L市のきらめく夜景。白いテーブルクロスの上にはシャンパンと赤い薔薇が置かれ、隅のほうでバンドが静かなピアノ曲を奏でている。

今日の柊木禅司は、いつもより改まった装いだった。

月白のシルクドレスを揺らしながら近づいてくる月岡...

ログインして続きを読む