第65章 菊池炎の挑発

柊木禅司の人脈が、この海域を守り抜いた。

警察がデパート内で七瀬崚介を逮捕したとき、彼は焦点の合わない目で、虚ろに前だけを見つめていた。

あるときは天を仰いで高笑いする。

「はははは! 月岡古雅は妖怪だ! どうやっても殺しきれねえ!」

またあるときは、喉が裂けるほど泣き喚いた。

「俺は全部手に入れたはずだったのに……月岡古雅だ、あいつのせいだ! 地獄に落ちても、這い上がって命を取りに行ってやる!」

七瀬崚介は連行された。

月岡古雅は間髪入れず、警察に証拠を提出する。

森野和也のもとを訪ねた瞬間から、七瀬崚介はすでに彼女の罠の中に落ちていたのだ。

月岡古雅としては、せいぜい殺...

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