第117章 選びなさい

「邪魔しないで」

東沢優理は眉をひそめ、冷えた声で言った。エミヤの手を振りほどこうとするが、うまくいかない。

「どうして? そんなこと、するわけないじゃん」

そのくせ笑顔はやけに眩しくて、今度は逆に優理の手を取ると、ぐいっと引っ張って走り出した。

一方、病棟エリア。

けたたましい警報が鳴り響いた瞬間、相沢千夏ははっと目を見開いた。

――何……?

身体を起こそうとして、心臓がどくん、と暴れる。

氷川隼人が入ってきた? それとも、何かに巻き込まれた――?

不安が胸を締めつける。千夏は布団を跳ね上げ、ふらつく足でベッドを降りた。

まだ回復しきっていない。床に足をつけた途端、...

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