第125章 おめでたい話

小林華絵は相沢千夏に見つめられて、ぞわりと居心地が悪くなった。相沢千夏の「本当の顔」を知って以来、理由もなく怖い――そんな感覚が、どうしても拭えない。

けれど相沢千夏はそれ以上追い詰めることもなく、視線を外して軽く別れを告げると、そのまま遠ざかっていった。小林華絵は思わず息を吐き、ぎゅっと掴んでいた袖口をようやく放した。

栗山弥希は相沢千夏に付き添い、そのまま氷川家へ戻る。

車内。

栗山弥希はずっと何かを考え込んでいて、眉間に深い皺が寄っていた。

「どうしたの?」

相沢千夏が訊く。

「レイアっていう女」

栗山弥希は低い声で言った。

「どこかで見た気がするんだよね」

「……...

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