第129章 しっかり懲らしめる

石川春愛の褒め言葉に、相沢千夏は気まずそうに笑ってみせた。

「……まあね」

本当は、こういうゲームをまともにやったことなんてない。

けれど幼い頃の環境と、あの島での経験が、危険の中で生き残る術だけは叩き込んでいた。

石川春愛は千夏を見て、唇をきゅっと結んで笑うと、また追跡デバイスを取り出して興味深そうにいじり始めた。

「そうだ、千夏さん。ターゲット、探しに行かないんですか?」

画面で点滅する小さな赤い点を指す。

「ほら、近くに何人もいますよ」

相沢千夏はデバイスを一瞥し、淡々と言った。

「……そのうちね。できるだけ揉めたくない。喧嘩は避けられるなら避ける」

石川春愛は素直...

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