第132章 痛むから

「見つけたぞ! 奴らは上だ!」

野太い男の声が落ちた瞬間、階下から無数のレーザーが撃ち上がった。ボロボロの壁と天井に赤い光が走り、あちこちが斑に染まる。

レーザーガンの射程は長い。相沢千夏たちの頭上を、光線がびゅんびゅんとかすめていく。洒落にならない。

「伏せろ!」酒井陽介が怒鳴った。

全員が一斉に床へ張りつく。

その横で、死の騎士ヨルが立ち上がり、隙を突いて襲いかかろうとした――が。

千夏がそれを見逃さない。負傷している膝へ、迷いなくもう一発。

ヨルの身体がびくりと震え、がくんと膝をついた。

足音が、どんどん近づいてくる。あと少しで、この建物は制圧される。

「どうするの?...

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