第14章 チャリティパーティー

翌日の夕刻、氷川家の別荘の外に、車のエンジン音が低く響いた。

木村秘書は手慣れた動きで銀灰色のロールスロイスを門前に寄せ、エンジンを切る。降車すると背筋を正し、恭しく主を待った。

数分後、重厚な門扉がゆっくりと開く。

姿を現したのは相沢千夏だった。暗紅のベルベットのイブニングドレス。滑るように艶めく生地が、細いのにどこか豊かな輪郭を際立たせる。深く切れ込んだVネックは腰のラインへと続き、雪のように白い肌が大胆に覗いた。淡い月明かりを受けて、真珠めいた光沢を帯びる。

朱の唇がわずかに弧を描き、瞳は深い。暗い刺繍の地紋が入ったスカートが、歩みに合わせてさらりと揺れた。成熟した女の香りが、...

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