第153章 肝が据わってるな

それを聞いた瞬間、相沢千夏の動きがぴたりと止まった。胸の奥に、嫌な予感がじわりと湧き上がる。

「見た見た。何人も急死だってさ。あの薬、飲むとめちゃくちゃ気持ちいいけど依存するらしくて、ハマったら止まらなくなって、そんで心臓が……」

話していた男が、手をひゅっと下へ落とす仕草をした。

「しかも一番ヤバいのが、辿ると坂本グループに行き着くらしいんだよ! 坂本隆也のところ、ほんと次から次へと……」

「え、ていうかさ。うちの会社でも出たって聞いたんだけど?」

「そうそう! 俺も聞いた。総務部の誰か、三十代でさ、昨夜いきなり……。今朝、家族が会社に乗り込んできたけど、こっそり処理されたって。...

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