第156章 行動

その言葉を聞くや、相沢千夏は迷いなく答えた。

「問題ない」

東沢優理は眉を上げ、ひと呼吸置いてから、計画の骨子だけを手短に語った。

「完成品のレシピを餌にして、アヌシーを釣る。あいつは疑り深い。だからこそ、必ず自分の目で確かめに来る」

東沢優理の声が冷える。

「それに、あいつは後腐れを嫌う。私たちがまだ生きてる時点で、あいつにとっては目障りな棘よ」

「そのとおりだ」

エミヤが続ける。

「私もここ数年、裏であいつの情報を集めてきた。島のデータもこっそりバックアップしてある。世界中にばら撒けば、K市でも海外でも同時に終わらせられる。……もちろん、そこまで生きていられればの話だけど...

ログインして続きを読む