第162章 子犬を引き取る

相沢雪乃の目はまんまるで、きらきらと澄んでいた。腕の中の子犬の目とは似ている。

相沢千夏の胸はふっとほどけ、困ったように口元をゆるめて、うなずいた。

「……わかった。いいよ」

そう言ってから、千夏は目を細め、石川耀介をしばらく観察した。

マスクに前髪。氷川隼人とは、似ているようで似ていない。話し方の調子も違う。

それでも――なぜか、言葉にできない既視感だけが残る。

耀介はその視線に気づき、まっすぐ見返してきた。整った目元が、ふわりと弧を描く。

千夏はすぐに気まずくなって、視線を引っ込めた。

三人は道端まで出てタクシーを拾い、その子犬を連れてペット病院へ向かった。

車内では、...

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