第26章 協力

男スタッフがふいに距離を詰めてきたせいで、相沢千夏は胸の奥がざわりとした。反射的に身体を横へずらし、自分から間合いを取る。礼儀の笑みを浮かべて首を傾げた。

「どうしました?」

「す、すみません、相沢さん。わざとじゃなくて……」

男スタッフも自分の距離感がまずかったと気づいたのか、しどろもどろで頭を下げる。

一拍置いて、頬がうっすら赤く染まった。

「……目が、あまりに綺麗で。つい、見とれてしまって」

向かいの栗山弥希が「ぷっ」と噴き出した。口元を押さえ、目尻をきゅっと下げて笑っている。若いスタッフのまっすぐな告白が、よほどツボに入ったらしい。

相沢千夏は呆れたように弥希を一瞥して...

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