第28章 話をはっきりさせる

エレベーターを降りると、栗山弥希はふいに振り返った。氷川隼人の姿が見当たらないとわかるや、唇を鳴らしてぼやく。

「ほんっと、あの男……性格変わったんじゃない? 自分からビジネスの相手を紹介してくるなんてさ。まあ、今回はナイスだったと思うけど」

にやりと悪戯っぽく笑い、弥希は続けて言った。

「さっき私が上げた投稿、あの女が見たはずだよ。絶対、腹立ててるって。……ねえ、隼人、もしかして本気で千夏のこと好きになったんじゃない?」

その言葉に、相沢千夏は危うく唾を飲み込み損ねた。げほ、と咳き込んでから眉をひそめる。

「やめてよ。あの人の愛なんて、私には重すぎる」

弥希は首を横に振り、どこ...

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