第67章 遊びたいなら付き合ってやる

相沢千夏は、氷川隼人のあまりに唐突な一言に、しばらく言葉を失った。心臓がどくどくと太鼓みたいに鳴り、熱が頬まで一気に上がっていく。

「首を振らないなら、同意したってことでいいな」

相変わらず強引な口調。けれど、その瞳の奥には、珍しく緊張と期待が滲んでいた。

相沢千夏はようやく我に返る。口を開きかけたのに、拒絶の言葉は喉の奥で引っかかったまま、かすかな息だけが漏れた。

情けない、と心の中で自分を罵り、今度こそ勢いよく首を振ろうとした、その瞬間。

氷川隼人の大きな手が、そっと彼女の顎を支えた。掌の温度が、やけに生々しい。

「俺はお前の命を救った」

耳元で、笑いを含んだ声が落ちる。

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