第78章 ずいぶん気前がいい

午後3時、K市のビジネス系記者会見場。

「それでは、発表いたします。クロスグループのK市投資プロジェクト、落札企業は――」

司会者はわざと間を置き、会場をぐるりと見渡した。

「氷川グループです!」

フラッシュが狂ったように焚かれ、記者たちが一斉にマイクを突き出す。

壇上のクロスおじい様はにこやかに頷き、落ち着いた声で言った。

「氷川グループの提案は、総合的に見て私の満足度が最も高かった。優れた事業計画はもちろんだが、何より――設計チームが、私の伝えたい感情を本当に理解してくれていた」

視線が柔らかくなる。

「とりわけ千夏さんのデザイン理念には、強く心を動かされたよ」

さらに...

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