第147章

家に帰ると、水原花子は首からダイヤモンドのネックレスを丁寧に外し、スタンドライトの下で手放せないように見つめた。

「綺麗ね、一点の傷もない」

「首飾りは好きじゃないって言ってなかったか?」西村達也が彼女の背後に立ち、からかうように言った。

「中古品だとも言ってたよな」

水原花子は頬を赤らめ、もじもじしながら答えた。

「わ、私はただ高すぎると思っただけよ。600億だなんて、稼ぐのにどれだけかかるか...」

「佐々木悟が女のためにそこまでするなら、俺がこの程度の金を惜しむわけがない」西村達也は高慢に鼻を鳴らした。

「俺にとって金なんてどうでもいい。お前が喜ぶならそれでいい」

水原...

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