第60章

「やっぱりそうかもね」

そう思うと、彼女の気持ちも晴れてきた。

そして別の白いロングドレスに着替えて階下に降りると、意外にも西村達也がタバコを吸っている姿が目に入った。

彼はめったにタバコを吸わない。今日が初めて見る光景だった。

でも、タバコを吸う彼の姿はとてもかっこよく魅力的で、やはりイケメンは彼女が好まないことをしていても目の保養になった。

「達也、これでいい?」

水原花子は彼の側に寄り、そっと彼の袖を引っ張った。

西村達也は彼女を一瞥した。今回は控えめな服装だったが、清楚で気品があり、今夜間違いなく一際目を引く存在になるだろう。

彼は突然、彼女を連れ出し...

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