第7章

考えれば考えるほど落ち着かなくなり、小林理沙に電話をかけた。開口一番、核心に迫る。

「本当に彼が佐々木悟の叔父さんなの?」

「当たり前よ。兄が直接言ったんだから。彼と一緒に飲んだこともあるって」

水原花子は胸を押さえて安心させるように言った。「私、結婚相手を間違えたらどうしようって心配で」

「結婚?本当に婚姻届を出したの?」小林理沙は叫んだ。「彼、本当に行ったの?」

水原花子は「うん」と答えた。小林理沙は電話を抱きしめるようにして、わざと泣き声を出した。「お互いの天使になるって約束したのに、一瞬で私を一人ぼっちにするなんて」

水原花子も言いたいことがあったが、言えなかった。

「...

ログインして続きを読む