第104章

西原雨子は魂が抜けたような足取りで住まいへ戻り、そのまま部屋に閉じこもった。

夜。西原海人からメッセージが届く。

「雨子。家を出ただけで、お前は今でも俺の娘だ。困ったことがあったら、いつでもお父さんに言いなさい。お金を振り込んでおいた。K市で少し良い家を買え。お父さんが守ってやれなかった。責めるならお父さんを責めろ。お母さんとお姉さんを責めるな」

雨子が口座を確認すると、残高が一千万円以上増えていた。

この金額なら、K市でそこそこ良い部屋が買える。

胸の奥がきゅっと痛んで、同時に温かいものが込み上げてくる。雨子はまた泣いた。

――大丈夫。

深く息を吸い、無理やり気持ちを立て直す...

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