第119章

オフィスで、藤原英世は仕事をこなしながら、西原雨子と和田文雄教授の面談がどう転ぶかを待っていた。

時計に目をやる。そろそろ終わる頃合いだろう。そう踏んで、雨子に短くメッセージを送る。

「昼、迎えに行く。飯食おう」

送信して資料に視線を戻した、そのときだった。着信音が鳴る。

藤原英世は通話をつなぎ、二、三言聞いた瞬間に椅子を蹴って立ち上がった。声がわずかに上ずる。

「……確かな情報なのか?」

『確定です。警察が数人確保しました。いま取り調べ中です。藤原様、こちらへ来て、警察と話をされますか?』

藤原英世の表情が一気に引き締まる。

「すぐ行く」

ほどなく、藤原英世は西区警察署に...

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