第13章

西原雨子は反射的に言い返しかけた。誰があの人と合うっていうのよ!

……けれど、ここ数日、藤原英世と情報のすり合わせをしてきた中で、会話がやたらと速く、やたらと正確だったのも事実だった。

無駄口がない。こちらが一言言えば、向こうはその先を三手先まで読んでくる。

藤原英世の指示も同じだ。雨子が受け取り違えることは一度もなく、説明を二度求める必要すらなかった。

仕事で効率を何より重視する雨子にとって、こんなに「手がかからない上司」に出会ったのは初めてだった。

指示は常に明確で、現実的で、核心を外さない。判断も鋭い。

業務量は重いはずなのに、不思議と回していけてしまう。

……本当に、加...

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