第137章

藤原涼介はこのところ、祖父に会社の資産負債を洗いざらい確認されていて、杉浦静留に会う暇などなかった。メッセージも、当たり障りのない返事を数行返すだけ。

杉浦静留は腹の底から煮えくり返った。そもそも藤原涼介と付き合ったのは、藤原英世が杉浦寧音の情報を嗅ぎ回るのを、うまくかき乱してもらうためだったのに。

役に立たないどころか、自分のほうが巻き込まれて損をしただけ。

怒りで頭が沸騰しそうだったが、今の彼女は日本で孤立無援。藤原英世に近づく術もない。

だから願うしかない――杉浦寧音なんて、とっくに死んでいると。

一方、西原雨子は数日間、藤原英世に一切連絡をしなかった。朝も夜も区別がつかない...

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