第39章

このオンライン講座をわざわざ見始めたのは、言うまでもなく、先日の賭けで藤原英世にさんざん煽られたからだ。

もっとも、今の西原雨子はもう腹を立ててはいない。

もともと根に持つ性格ではない。

それに今回、逆追跡システムを破る過程で、コンピュータネットワークやOS、スクリプト言語といった分野そのものに、少し興味が湧いてきたのだ。

西原雨子は頬杖をつき、講義を見ながら要点を頭に刻み込んでいく。

集中していた、そのときだった。

不意に、こんこん、とドアがノックされた。

続いて、西原海人が部屋へ入ってくる。

西原雨子はきょとんとして父を見た。

「お父さん、どうしたの?」

西原海人はま...

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