第45章

西原雨子は恐怖と混乱からようやく我に返った。気づけば、藤原英世に腕を支えられ、そのまま抱き寄せられている。瞬間、かあっと頬が熱くなる。

「監視カメラの映像を出せ。30分後に俺が確認する」

駆けつけてきた責任者に、藤原英世は冷ややかに言い放った。

それから西原雨子の肩を抱き寄せる。

「行くぞ」

ほどなくして、二人は西原雨子が重要書類を隠している部屋の前に着いた。

西原雨子が指紋認証でロックを解除し、二人は前後して中へ入る。

「少し休んでろ。俺は映像を見てくる」

そう言って藤原英世が背を向けた、その時だった。

西原雨子はとっさに彼の腕をつかむ。

「だ、だめ……見ないで」

小...

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