第67章

彼はその理屈を、藤原の最上層――経営の意思決定会議で、何度となく口にしてきた。

一度など、丸々2時間かけて説明したことすらある。

だが、あの頑固者どもの目に映っているのは自分の利だけ。商業宇宙分野向けチップの研究へ舵を切ることなど、最初から認める気がなかった。

一瞬の熱が引いたあと、西原雨子も英世も、すぐに冷静さを取り戻す。

雨子は少し考え、整理するように言った。

「つまり……藤原には商業宇宙向けチップへ転向できる力はある。でも藤原はそれをやれない。一方で、漢海化工はやろうと思えばやれるのに、やり切る力がない……ってこと?」

変な矛盾。妙な対比だ。

藤原英世は小さく息を吐いた。...

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