第81章

傍らの西原海人も、さすがに口を挟まずにはいられなかった。

「藤原様……今回の件は、確かに大村賢也の落ち度です。本人も私に、心から謝罪しておりまして……」

藤原英世は西原雨子から視線を引き剥がすように戻し、鼻で笑った。

「謝れば済むなら、警察はいりませんよね。西原――これはあなたの娘さんの一生の幸福の話だ。たった二言三言の謝罪で、西原雨子さんが受けた傷が消えるとでも?」

痛烈な詰問に、西原海人は言葉を失った。

隣で固まっていた林原愛は、目を丸くする。

まだ料理だって二、三口しか手をつけていないのに、どうしてこんな空気になってしまったのか。

林原愛は引きつった笑みを作り、必死に場を...

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