第17章

一族の食事会は、こうして最悪の空気のままお開きとなった。

沈川澪は床に散らばった破片をゆっくりと拾い集め、ゴミ箱へ捨てていく。指先が切れて血が滲んでも、痛みすら感じなかった。

藤原瑶と藤原美和が慌てて彼女を抱き起こし、口々に慰めの言葉をかける。

藤原清子は彼女の手を握りしめた。血の気を失った蒼白な顔を見つめていると、引き留めようとした言葉が喉の奥でつかえ、どうしても声に出せなかった。

ここまでこじれてしまった以上、無理に引き留めるのは、彼女をさらに深い淵へ突き落とすのと同じことだ。

藤原清子は深くため息をつくと、自身の手首から透き通るような翡翠の腕輪を外し、有無を言わさず沈川澪の腕...

ログインして続きを読む