第31章

沈川澪はもう抵抗せず、言葉も発しなかった。

彼女はこわばったまま彼の腕の中に閉じ込められていた。鼻をくすぐるのは彼の清涼で心地よい香り、背中に伝わるのは力強く規則的な鼓動、そして下腹部には温かく乾いた手のひらが添えられている。

すべてが不慣れで、彼女の心をざわつかせた。この夜、彼女は果てのない暗闇の中を漂うように、ひどく浅い眠りを繰り返した。

再び目を開けたとき、窓の外はすでにすっかり明るくなっていた。

分厚いカーテンの隙間から朝日が差し込み、薄暗い部屋に細い光の筋を落としている。

沈川澪が痺れた体を少し動かすと、自分が昨夜の姿勢のまま、藤原司に背後からきつく抱きすくめられているこ...

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