第76章

「藤原グループに、私みたいな暇人は必要ないでしょう」沈川澪は彼の視線を真っ直ぐに見返し、微塵も揺らぐことなく平然と言った。「自分の本業に戻りたいだけ。何か問題でも?」

「本業だと?」藤原司は鼻で笑い、その声には軽蔑が満ちていた。「神崎湊が立ち上げたばかりの『星閃』とやらでか? 藤原グループの資源を放り出して、あんな素人の寄せ集めみたいなところで時間を無駄にする気か」

チン、と音が鳴り、エレベーターが最上階に到着した。

沈川澪は先に降りて暗証番号を入力し、マンションのドアを押し開ける。

藤原司が『星閃』を貶すのを聞いて、彼女の静かな瞳の奥にようやく怒りの火が点いた。

「素人の寄せ集め...

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