第192章 彼女は秋月雫の全てを奪おうとする

秋月雫は複雑な思いを抱え、白川家を後にした。

 自分と緒方ハル。意識しなければ、ただの他人同士のそら似で済ませられるかもしれない。

 だが、事情を知らない第三者が見れば、瓜二つの母娘だと思うだろう。

 もし彼女を母親だと認めてしまえば、自分の人生にどれほどの波乱がもたらされるのか。

 雫はそれ以上考えるのをやめた。十中八九、緒方ハル自身がそれを公にすることを望んでいないのだから。

 翌日、鑑定センター。

 秋月雫と緒方ハルは鑑定手続きを済ませた。

 夜長夢多(余計なトラブル)を避けるため、高額な追加料金を払い、二十四時間以内に結果が出るプランを選んだ。

「白川さん、結果は明日...

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