第216章 泊まるのは、都合がいいか?

九条時夜の声は緩やかで、速くも遅くもない。だがそこには、有無を言わせぬ圧迫感が漂っていた。

 白川家の三人が固まっただけでなく、秋月雫さえも反応が遅れたほどだ。

 唯一、高杉蓮だけが鎮座し、まるで本当にただの食事に来たかのように平然と料理を口に運んでいた。

「時夜」

 白川勝が最初に声を取り戻した。

「こういうことで重要なのは心だよ」

 彼は緒方ハルの手を握りながら、視線は秋月雫に向けていた。

「秋月さん、ハルは君と意気投合していたし、君の身代わりになって怪我までしたんだ。彼女の養女になるのを断る理由はないだろう?」

「私……」

「それは拒絶するかどうかの問題か?」

 九...

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