第220章 お前は全てを壊さなきゃ気が済まないのか?

秋月雫の眠りを妨げたのは、秋月朝香だった。

「ママ、どうしてここで寝てるの? 私たちのこと、恋しくなっちゃった?」

 秋月朝香は雫の頬にキスをし、ケラケラと笑い声を上げた。

 目を覚ました秋月伸司も、雫のそばに身を寄せる。

「ママ、昨日はいつ帰ってきたの? 僕、全然気づかなかったよ」

 雫は二人を抱きしめた。

 その瞬間、まるで世界そのものを手に入れたような幸福感に包まれる。

 他にはもう、何もいらない。そう思えた。

 二人が顔を洗いに行った時、インターホンが鳴った。

「今日は随分早いのね」

 雫は菊仲静だと思い込み、そう呟きながらドアを開けた。だが、そこに立っていたのは...

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