第225章 本当の関係

 記者たちは一斉に、九条時夜と白川ゆらへとレンズを向けた。

 秋月雫はその場に立ち尽くし、三年前も、そして三年後の今も、自分は存在してはならないただの背景(モブ)に過ぎないのだと痛感していた。

 彼女は自嘲気味に唇を歪め、きびすを返そうとする。

 眉をひそめた九条時夜がその後を追おうと足を踏み出した瞬間、白川ゆらがその腕を強く掴んだ。

「時夜、さっきのデマの件は会社の法務部に任せましょう。私たちへの影響だけじゃなく、会社にとってもマイナスイメージになりかねないわ」

 その声が落ちるや否や、記者の一人が声を上げた。

「思い出したぞ! あの秋月雫って、以前の白川さんの名誉毀損裁判の弁...

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