第228章 彼女は私を許さない

「どうしてあなたを信じなきゃいけないの?」

 秋月雫は視線を逸らさず、九条時夜を真っ直ぐに見据えた。

「三年前のこと、そんなに昔の話じゃないわ。忘れたの? あれほど私を傷つけておいて、信じろだなんて。寝言は寝て言って」

 氷のように冷たい声。骨まで凍てつくような寒気を帯び、鋭利な刃となって九条時夜の心臓を突き刺す。

 彼の瞳に、ありありと傷ついた色が走った。

「そんなに俺が憎いか? 高杉蓮だって君を傷つけたはずだ。なぜ奴は受け入れられる?」

「幼い頃の最も暗い時期、そばにいてくれたのは彼よ。あなたは?」

 彼女は彼を睨みつけ、一言一句噛み締めるように告げた。

「大人になってか...

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