第229章 バレた後の処置を考えなかったのか?

白川ゆらは数歩追いかけたものの、その車がスピードを緩めることもなく視界から消えていくのを、ただ見送ることしかできなかった。

 彼女は握りしめていたティッシュを地面に叩きつける。

「九条時夜、これで秋月雫と一緒になれると思ってるの? 夢を見ないで。絶対にそんなこと、許さないんだから!」

 翌日、秋月雫は目覚めるや否や、秋月伸司と秋月朝香の世話に追われていた。

 二人をバスルームへ押し込んだ矢先、玄関のチャイムが鳴り響く。

 こんな朝早くに、誰だろう?

 昨晩はろくに眠れず、気分は最悪だ。変な輩が押しかけてきたのではないかと警戒し、わざわざドアスコープを覗き込む。

 そこに立ってい...

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