第242章 あなたが彼女の研究成果を盗んだ

白川ゆらは九条時夜の手にある箱をいち早く目ざとく見つけ、その瞳に一瞬、怒りの炎を閃かせた。

やっぱり!

 彼が秋月雫のために買ったものだったんだ!

胸の奥で激しい感情が渦巻くのを押さえ込み、彼女はあくまでも猫撫で声で口を開いた。

「時夜、あなたも来ていたの? でも、雫も怖い思いをしたんだし、ちゃんと慰めてあげなきゃね。私も彼女にプレゼントを用意してきたの。気に入ってくれるといいな」

そう言いながら、バッグから一つの箱を取り出して差し出す。

「あの三人の女の子たちのこと、許してあげてほしいの。あの子たち、まだ幼いじゃない」

いかにも可憐で、低姿勢。自分とは何の利害関係もない見知ら...

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