第257章 君にはとても失望した

 同じようなことが何度起きようと、九条時夜は決して白川ゆらを疑おうとはしなかった。

 秋月雫はもう、そんなあり得ないことについて深く追究する気になれなかった。

 唇を尖らせ、これ以上何も問いただす気にもなれず、彼を通り過ぎようと足を踏み出す。

 だが、手首を掴まれ、再び彼のそばへと引き戻されてしまった。

「裏で糸を引いている首謀者をどうにかしたいんだろう? 一緒に会いに行こう」

 彼女は眉をひそめ、彼を見上げた。

 彼もまた、彼女を見下ろしている。その瞳には複雑な色が浮かんでいた。

 ただそれは、彼女に対してではなく、この事件全体に対するものだった。

「君に説明すると言っただ...

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