第271章 私たちの関係を世間に公表する

白川ゆらの顔の筋肉が激しく引きつった。彼がそんな風に自分に言い放つ日が来るなど、考えたこともなかった。

彼の態度は常に冷淡だったが、彼女の頼みは必ず聞いてくれた。

そして、あの日自分を庇って刃物を受けた話を出しさえすれば、彼はどんなことでも解決してくれたのだ。

それが今では……

彼女は目に涙を浮かべ、彼を睨みつけた。

「どういうつもり?」

「どうもしない」

九条時夜は彼女を見つめ、その瞳に僅かな諦観を滲ませた。

「白川ゆら、君の命の恩には感謝している。だが、秋月雫は俺にとって重要な存在だ。彼女を少しでも傷つけるわけにはいかない」

いかない?

だから彼は、どこをとっても自分...

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