第274章 私にすら会いたくないのか?

「どうしてですか」

 九条お祖母様は杖を握りしめ、九条時夜をじっと見据えた。その顔にいつもの慈愛はなく、強い意志が宿っていた。

「時夜、以前の馬鹿な振る舞いは百歩譲って許しましょう。ですが、雫に子供がいるというのに、あの母子を外に放っておくなんて、あなたには良心というものがないのですか」

 秋月雫に対し、九条お祖母様はこれ以上ないほど満足していた。

 そして彼女の目には、秋月雫の子供は九条時夜の子供でしかないと映っており、疑う余地など微塵もなかった。

 妻と子供を家に迎え入れようとしない彼に、九条お祖母様は怒りで全身を震わせた。

 日頃から九条お祖母様に調子を合わせている夏目唯も...

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